印刷に関する注意点
印刷の黒 黒の濃度差
画像とオブジェクトの黒
背景が黒の異なる画像を組み合わせてレイアウトしたとき、モニタ上では黒がなじんで見えていますが、印刷すると、実際のCMYK数値が異なるために、黒に濃度差がでてしまうことがあります。
CMYKの墨ベタ(K100%)やリッチブラックで作成された黒と、カラー設定によってRGB→CMYK変換された4色掛け合わせの黒が隣り合って混在していること、またはCMYK変換したときのカラー設定が統一されておらず、黒のCMYK数値が異なってしまっていることなどが原因として考えられます。このようなデザインをされるときは、隣り合う黒の数値を合わせると、きれいに出力されます。
黒の濃度差をいかしたデザイン
印刷の黒はCMYKの組み合わせによって、様々なバリエーションを持たすことができます。黒の濃度差をいかしたデザインをすることができますが、次のような場合、濃度差が出ないことがあります。
濃度差が少ないとき
墨ベタとグレーなど、モニタでは濃度の違いがはっきりと見えていても、印刷する用紙によっては、全く差がでないことがあります。上質紙のような塗工処理がされていない用紙では、特に差がでにくくなり、20~30%ほどであっても差がでないことがあります。用紙サンプルを参考にご確認ください。
簡易校正ではインキの沈み込みを再現することはできませんので、デジタルプルーフ(本紙タイプ)で濃度差が見えていても、用紙によっては実際の印刷では全く差がでないことがあります。